2009年3月9日月曜日

AIG救済500億ドルを得たのは、Goldman, Deutsche Bank等

政府のAIGの救済で得した企業はどこなのか、先週の上院の公聴会でも取り上げられ、ここ2週間位の間で急速に注目を集めてきていましたが、週末のWSJにAIG向けの政府救済500億ドルは、約24の米国とヨーロッパの銀行に支払われたとの記事が掲載されています。

以下、当該WSJの記事の要約です。

特に、Goldman SachsとドイツのDeutsche Bankに対して、昨年の9月中頃から12月にかけてそれぞれ約60億ドルが支払われた。この2社に次いで大きな金額が支払われたのは、Merrill LynchとフランスのSociete Generale SA。

AIGを巡る救済は、納税者の損失のリスク(救済で使用した税金の回収リスク)が高まってきており、政治的な議論が沸騰してきている。先週、議会において、FedはAIGからお金を受け取ったファイナンシャル企業の名前を公表する様に迫られた。Fedは、AIGの救済について金融システム上非常に重要なためだ、としている。

木曜日の上院のBanking Committeeの公聴会において、Fedの副会長Donald Kohnは、AIGの取り引き先について明らかにする事を拒否した。拒否した理由として、名前を公開してしまうと今後のAIGとの取り引きに支障をきたす恐れがあることとしている。

しかし、Kohn氏は本要求に対して持ち帰り検討すると語った。Fedは、透明性の懸念に対して論議し、AIGの取り引きについての詳細を公開するべきかについて、検討するとしている。

Fedは、9月に投資の損失と銀行からの担保の要求から破綻の危機に陥ったAIGに対して850億ドルのクレジット・ラインを提供して救済した。バンクラプシー・ファイリングとなった場合、世界中の金融企業と債権者が彼らの損失に対してAIGが保証している事に頼っており、それらの企業が損失や問題を起こしてしまうところであった。

9月以降、AIGの問題は更に悪化してきたため、政府はAIGに対する救済額を引き上げている。現時点での救済パッケージは1730億ドル以上に達している。

政府のAIGの救済は、AIGによる保険をかけられていた住宅ローン担保の証券やその他の資産の損失からカウンターパーティー(取引先業)が直ちに損失を被る事を防止する手助けとなった。

以下、話は続きます。この記事も簡潔に良くまとまった良い記事だと思うので、ご興味のある方は是非、WSJの記事を読んでみて下さい。

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