2009年4月10日金曜日
4月9日の米国市場
<主要インデックスの終値>
DOW: 8,083.38 +246.27 (+3.14%)
Nasdaq: 1,652.54 +61.88 (+3.89%)
S&P500: 856.56 +31.40 (+3.81%)
今日はWells Fargoの予想を大幅に超える第1四半期の黒字見込みの報道が市場に大きな衝撃を与え、市場全体が大幅に上昇となりました。
Wells Fargo shocks market with record profit
Wall Street sets 5th weekly gain on banks, Boeing off late
<本日の主なニュース>
日中は、市場は大幅な上昇となりましたが、決算動向で注意が必要なプロフィット・ウォーニングの発表もされています。
Boeing は、第1四半期の収益が予想よりも低くなるとプロフィット・ウォーニングを発表しました。株価は、アフターアワーズで
Boeing warns on Q1 profit, to cut plane output
Chevronは、第1四半期の収益が昨年第4四半期に比べて大幅に低くなると警告しました。
Chevron sees sharply lower Q1 profit
昨日発表になったFOMCの議事録ではインフレ懸念は示していませんでしたが、Fedはインフレに対しての対策の準備を始めるとしています。この記事もLawrence Summers氏のコメント等も引用されていて、日所に結構興味深い内容です。お勧めです。
Fed says plan now to avert inflation
Summers氏の発言としては、景気のフリーフォールは、じきに(数ヶ月程度)で終わると語ったと報道されています。
Summers says economic "free-fall" to end soon
3月の小売業の結果が発表されました。予想されていた程の落ち込みがなかったことから、消費者のコンフィデンスが回復しつつあるかもしれないとの見方もあります。
Retailers' sales offer glimmer of hope
ストレステストに関して、注目の記事があります。オバマ大統領がガイトナー長官とFDICの会長Cheila Bair女史と、ストレステストの状況と次のステップについて話し合いを金曜日に行うと報道しています。
Obama plans meeting on bank stress tests
一方で、ストレステストに対して、どの様に公開するか等についてはまだ確定していない部分も多くある様です。
No U.S. banks will close due to stress tests: source
<主なセクター・株の動き>
(ファイナンス)軒並み大幅な上昇となっています。BAC 35.27%, WFC 31.70%, USB 22.84%, MS 11.72%, C 12.59%上昇しました。
(小売り)Wal-Martが3月の既存店の売り上げが上昇となったと発表しましたが、市場予想を下回ったため、WMTは3.71%の下落となりました。他の小売りは、順調でした。特に目立ったのは、WSM 19.44%, TGTは今日も6.09%上昇しました。
(住宅関連)順調に上昇しています。
(テクノロジー) 全般的に順調でした。主要企業の株は他のセクターの様に突出した上昇は見られませんでした。
<まとめ・コメント>
今日は、なんと言ってもWells Fargoの四半期の大幅黒字見込みの発表に限ると思います。一つ前のエントリーで取り上げていますが、内容的にも銀行業、住宅ローン事業が順調である、とWells CFOが語った事は、大きなインパクトがあると思います。住宅販売はこれからピーク機を迎えるので、第2四半期の決算に対しても非常に期待が持てると思います。今後の収益見込みについては、22日の四半期決算発表の時点である程度は明らかになると予想されるので、注目したいと思います。
しかし、懸念材料もあります。ファイナンシャルの分野では、やはり、ストレステストの結果がどうなるか?は大きな注目です。上に添付しましたが、結果をどの程度公表するのか等、まだ決まっていない部分もある様です。これらの件も含め、明日オバマ大統領とガイトナー氏、Bair女史がミーティングを行う予定との事で、それも非常に注目だと思います。
また、決算発表前に大手石油会社のChevronやBoeingがプロフィット・ウォーニングを行った事も注意が必要だと思います。また、Wal-Martが発表した3月の販売結果も期待程上昇していなかった事も気になります。Wal-Martは低価格を売りにしているので、現在の様な景気動向の中では小売業の中でも良いポジションにあると見られています。それだけに、今回の結果は失望を呼んだ様です。
来週からいよいよ、企業決算の発表が本格化します。今日の大幅な上昇は、景気回復の期待がかなりこもっていると思われますが、他の主要企業の四半期の決算結果がその期待を裏付けるものとなるか否かが大きな分かれ目になる様に思います。
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