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Calculated Riskの11日のエントリーでも本インタビューのYouTubeのリンクを添付していますが、ここで添付しているものは、番組のその前のくだりも入ったMSNBCのものです。番組の話題の前後関係も含まれているので、ちょっと長くなってしまいますが(それでも、添付のビデオ全部で10分弱です。)、その時の番組の雰囲気等も分かり楽しめるのではと思い、本ブログでも取り上げます。
ビデオの概要
- オバマ大統領イラク電撃訪問
- オバマ大統領のスピーチ・ハイライト
- 失業率について
- 第1四半期の企業決算について (Alcoa大幅赤字を発表)
- CEOの意識調査とレイオフの見通しについて
- New York Times/CBSが行ったアンケート結果から1月と最近の政策等の支持率の変化についての話
* 国が正しい方向に向かっているか?
1月15日:15%
4月5日:39%
オバマ氏が大統領就任前の1月の中旬の時点では、15%しかなかったが、現在は2倍以上の39%がYesと答えている。
* 経済は悪化していると考えているか?
1月15日:54%
4月5日:34%
* 銀行救済は全ての米国民の助けとなるか?
2月22日:29%
4月5日:47%
国民の考えはこの様に好転し大きく改善してきていますが、ここでKrugman氏を招いて、彼の話を聞いてみましょう。
- Paul Krugmanの発言の要旨 -
「我々は、大変な問題をいくつか抱えている。それらは、楽天的な見方によって(国民、消費者コンフィデンスが回復したとしても)なくなるものではありません。」
「今までの時点で報告された小さな(ちょっとした)出来事の一つは、IMF, International Monetary Fundがバッド・ローンの損失の予測を4兆ドルに引き上げた事です。(コメント:わざと“小さな“と言っていると思います。元の表現は、”one of the little things that’s been reported now is …”)
ご存知の通り、ついこの間まで、1兆ドル(の損失)は極端な予想だと考えられていました。」
「我々は、バブルからバブルへとよろめきながら過去20年を過ごしてきました。それが基本的な説明です(基本的にそれが物語っています。)。もしも、我々がそれを解決しないと、また再び、ふりだしに戻ります。ですから、我々は本当に規制を強化しなければなりません。」
「もしもストレス・テストの結果が、全て大丈夫だったとしたら、恐らく彼らは公開するのを延期する事に熱心ではなかったことでしょう。
一つのバージョン(案)として我々が聞いているのは、彼ら(政府)は、一般的な情報は公開するが、特定の銀行についての情報はしない、と言うものです。もしそうだとしたら、それは問題です。それは精神安定剤の様なものになってしまいます。それは、皆が懸念している事、90年代の日本の状況、ゾンビ・バンクがよろめきながら進んで行くのを保持する、ことです。
そして、アメリカのゾンビ・バンクが今行進している事を、感じる事柄が多々あります。このニュースは良いものではありません。それは、シナリオがまた少し起こりうる様にさせています。」
上記はKrugman氏の発言の一部を抜粋して、簡単に訳したものです。是非、ビデオの方をご覧になってみて下さい。特に注目のポイントは、ストレステストについて、問題がなければ政府は発表を延期はしなかっただろう。また、発表内容が一般的なもので、細かい銀行毎のテスト結果を公開しない場合は、問題だとしています。まったくその通りだと思います。
ストレステストの結果と、政府の動きに注目したいと思います。
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