2009年4月8日水曜日

GMがバンクラプシーの準備を計画中

本日の日中に、ReutersがGMの計画に詳しい筋からの情報として、GMがバンクラプシーの準備を真剣に始めている、と報道しました。特に驚く様な話ではない、と個人的には思うのですが、GMのChapter 11申請の可能性が更に高まった事は、市場のセンチメントに再び影響を与えている様です。以下、Reutersの記事から、冒頭の部分を抜粋し邦訳したものです。

GM in "intense" bankruptcy prep: source

GMの計画に精通している筋からの情報として、GMがバンクラプシーの準備を真剣に始めている。計画は、会社を分割し、最も成功している(うまくいっている)事業ユニットで“新しい会社”を構成し、利益率が低い事業を“古い会社”に残す案で、(選択肢として)優勢になってきており、最も賢明な構成と見られている、と別の情報筋が語っている。

情報筋は、状況を話す事を認められていないため匿名を要求している。(コメント:いつものことですが、口の軽い人が多い様です。意図的にリークさせている可能性も十分にあります。)

(ここで記事の引用は終わります。)

記事の話は続いて、一部のバンクラプシーの専門家は、Chapter 11のファイリングはリストラクチャリングを行う上で手助けとなるが、様々な問題もある、と語って、いくつかの例を挙げたりしています。

個人的には、なぜGMのバンクラプシー選択か否かが市場に大きく影響を与えるのか、理解に苦しむ部分があります。一方で、現実としてこの話が市場にインパクトを大きく与えていることは認識してはいます。

新CEOのHenderson氏の先日のインタビューでの発言を聞いても、バンクラプシーの選択の余地は十分にある、との印象を与えるものだったと思っています。無責任に、あるいは、楽観的にバンクラプシーは避けられそうだとの印象を与えておいて、期限前後に突然、バンクラプシーの可能性が浮上するのであれば、市場を動揺させ、市場が大きく下落したりするシナリオは理解できます。しかし、現在までで一般に得られる情報からも、バンクラプシーの可能性は少なからずある、と考えるのが通常の様に思いますが、どうなのでしょうか?

ご存知の通り、バンクラプシー(bankruptcy)は直訳すると、“破産”、“破綻”、“倒産”になります。言葉としては、非常にインパクトがありますが、米国ではバンクラプシーは一般的で、Chapter 11を申請した後、立ち直る会社も多くあります。9/11のテロの後、多くの航空機会社が経済的に厳しい状況に陥り、Chapter 11を申請しましたが、それなりにうまく立ち直ってきていると思います。(今は再び、業界は厳しい状況にありますが)


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