2009年4月9日木曜日

米財務省は、生命保険会社をTARPの対象に加える事を認める

本日、事情に詳しい筋からの話として、財務省はTARPの対象を広げ生命保険会社を含める事を決断し、数日以内に発表する予定である、とWSJが報道しました。

U.S. to Offer Aid to Life Insurers

さらにReutersが、このWSJの記事に対する財務省の返答として、スポークスマンのAndrew Williams氏が、多くの生命保険会社はCapital Purchase Programの基準を満たしているとして、生命保険会社もTARPの(融資の審査)対象となる事を認めた、と報道しました。

Treasury says some insurers qualify for TARP

この件に関しては、先月にやはりWSJが記事として取り上げており、このブログでもその記事を元にエントリーしています。当エントリーの冒頭部分を引用します。

“本日のWSJに”The Next Big Bailout Decision: Insurers”と言う記事が一面に載っています。多くの生命保険会社が政府のTARPの(救済の貸し付け)申請を行っており、業界は数週間以内に政府から本要請に対する返答をもらう見込みであるとの事です。”

米生命保険会社が政府に救済を要請

(引用終わり)

本件を財務省が認めた事で、生命保険会社の株は本日大幅な上昇で始まりました。(その後、多少なりとも上げ幅は縮小しています。)これで、政府の救済は、新たに生命保険会社にまで広がりました。これで、生命保険会社のライフラインは伸びる事となり、また、債券の大保有者である生命保険会社を助ける事で債券市場の不安定化の懸念が後退することになります。しかし、生命保険会社が抱える問題が全てが解決したわけではありません。また、TARPには限りがあり、救済融資の要請は様々なところからあり、全てを救済する事は無理の様に思われます。

本件に関して、ご興味のある方は是非、上に添付した関連のエントリーもご覧になってみて下さい。

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