2009年5月1日金曜日

クライスラーがバンクラプシー(破産)を申請

オバマ政権のタスクフォース・チームが債権者に対する最終提案額の引き上げ(20億ドルから22億5000万ドル)を提示しましたが、債権者グループ(全体として)は拒否し、クライスラーは本日Chapter 11を申請しました。

破産申請に応じて、今後、米国政府は最大で35億ドルのdebtor-in-possession (DIP)資金貸し付けを行い、更に、最大で45億ドルをエグジット(破産状態からの脱出、通常は株式再上場、あるいは、民間の企業・投資会社への売却)の貸し付けを行う予定です。

オバマ大統領は、本件に関して債権者達が譲歩しなかった事について、批判的な声明を行っています。

"I don't stand with them. I stand with Chrysler's employees and their families and communities," the president said. "I don't stand with those who held out when everybody else is making sacrifices. That's why I'm supporting Chrysler's plans to use our bankruptcy laws to clear away its remaining obligations."

コメント:個人的には、債権者は拒否する権利もあるので、ここまで踏み込んで批判するのは、ちょっと?らしくないな、と思います。提案額はそれ程悪いとは思いませんが、債権者達は法廷で決める道を選んだ訳です。(だからと言って、得られる金額が多くなる保証はない)

尚、オバマ大統領自体も、GMとクライスラーはバンクラプシーを申請して再建するのが最良の策かもしれないと1ケ月程前に語っていました。ある意味では本日の発言は自分の過去の発言と多少なりとも矛盾しています。一方で、オバマ大統領筋の話から、大統領もクライスラーの破産申請は予想していた様です。

関連記事:Chrysler files for bankruptcy; inks Fiat deal


にほんブログ村 株ブログ 外国株へ
にほんブログ村このエントリーがご参考になった様でしたら、クリックのご協力よろしくお願いします。

0 件のコメント: