2009年3月22日日曜日
3月20日の米国市場
<主要インデックスの終値>
DOW: 7278.38 -122.42 (-1.65%)
Nasdaq: 1457.27 -26.21 (-1.77%)
S&P500: 768.54 -15.50 (-1.98%)
今日は、バーナンキ議長のスピーチがフェニックスで行われる予定で、何か期待できる声明があるのではとの見方から、市場は若干上昇していましたが、声明が発表された後は、下落基調となり前日比マイナスで終了しています。特にTALFがFedが確約している2000億ドルの内、まだ2.5%しか貸し出されていない事が大きな失望を買った様です。以下、関連記事を参照して下さい。
Wall St. hurt by banks as TALF falls short
Wall St. hurt by banks as TALF falls short
<本日の主なニュース>
市場が注目していたバーナンキ議長の声明でしたが、それ程、注目すべき発言はなかった様に思います。関連記事を添付しますが、タイトルになっている”exist strategy(出口戦略)”についても、あまりにも当たり前のことを言っているだけです。添付記事の中でちょっと興味を持ったのは、今回のTreasury Bond購入策は、日本が90年代に取った量的緩和の政策と同じものである、との部分でした。
Bernanke says Fed has exit strategy from credit policy
Citigroupが、経営陣の人事移動の発表をしました。CFOのGary Crittenden氏は、不良資産を処分する事業ユニット、Citi Holdingsの会長に就任し、暫定CEOのMichael Corbat氏とともに不良資産の処分に当たるとの事です。また、Edward Kelly氏が後任としてCFOに任命されました。この人事は、市場から好意的に評価された様で、他のファイナンスの主要企業が大きく下落する中で、Citiの株は0.77%の上昇となりました。
UPDATE 3-Citigroup CFO to run troubled bank unit
<主なセクター・株の動き>
(ファイナンス)昨日に引き続き下落しています。下落で目立ったのは、BAC 10.68%, WFC 9.27%, JPM 7.21%下落です。
(小売り)下落しているところが多いです。
(住宅関連)それなりに下落しています。
(テクノロジー) 下落しているところが多いですが、その中でGoogleは、0.07%の微増、Microsoftもそれ程下がりませんでした。
<まとめ・コメント>
昨日に続き、本日も下落となりましたが、週を通した場合は上昇となっており、これで2週続けて市場は上昇となりました。先週から大幅な上昇を続けていたファイナンス・セクターの主要企業は、昨日と今日でそれなりに下がってはいますが、約2週間前の水準と比べると、それでも、大きく上昇(回復?)しています。特に、Goldmanに関しては、大きく上昇しています。続々と発表される政府とFedの救済措置の中で、かなりの恩恵を受け、しかも、相対的な下落のリスクが他社よりも少ないので、Goldmanが好んで買われているのだと思います。もちろん、リスクは高いものの、大きく上昇する可能性もそれなりにあるCitiやBACも、多少なりとも投機的な視点では好まれて、活発に取引されています。
市場全体の取引数量もかなり高い水準にあり、取引自体はかなり活発に行われている様です。週明け早々にも、財務省が銀行救済策の詳細を発表する見込みとの事です。財務省の発表前に、一旦、ポジションをクローズしておく、短期取引の利益を確定しておく、といった様な動きがあったので、この2日は下落したのではと考えています。
財務省の救済策の具体的な内容について、また、市場の反応がどうなるのか注目しています。
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