2009年3月24日火曜日

3月23日の米国市場


<主要インデックスの終値>

DOW: 7775.86 +497.48 (+6.84%)
Nasdaq: 1555.77 +98.50 (+6.76%)
S&P500: 822.92 +54.38 (+7.08%)

本日の市場は、待望の銀行救済策の詳細が発表された事、また、いくつかの大手のプライベート・インベスター(年金ファンドや保険会社等が参加を表明している様です。)が救済策に参加する事を明らかにした事が市場に非常に好感された様です。さらに、中古住宅の2月の販売が5.1%上昇した事が発表され、現在の経済の問題の中でも特に懸念材料が多い、銀行と住宅のセクターの両方に良いニュースがあったことが、市場のセンチメントを大きく引き上げたと思われます。

関連記事:Bank plan details fire up Wall Street

関連記事:Stocks surge on bank plan, rise in home sales

<本日の主なニュース>

Tim Geithner氏のプレス・ブリーフィング(ホワイト・ハウス・プレスリリース)

National Association of Realtors (NAR)が2月の既存(中古住宅の販売は5.1%上昇して、年間の販売ペースに換算して472万戸の販売となった事を発表しました。2003年7月以来で最大の上昇幅との事です。しかし、販売の内、45%はフォークロジャー等の破綻がらみのものです。また、昨年の同月と比べた場合は、4.6%の減少です。また、販売価格の中央値は、昨年2月と比べ15.5%下落しています。
関連記事:U.S. existing home sales rose in February

Suncor Energyがペトロ-カナダを150億ドルで買収すると発表しました。
関連記事:Suncor to buy Petro-Canada for $15 billion

<主なセクター・株の動き>

(ファイナンス)非常に大きく上昇しています。BAC 26.01%, JPM 24.67%, WFC 23.87%, MS 20.70%, C 19.47%, GS 15.01%上昇です。

(小売り)順調に上昇しています。目立ったのは、Targetが9%と大きく上昇しました。また、Tiffanyが第4四半期の結果を発表、減益となったもののアナリストの予想を上回った事等から、本日は15.52%の大幅な上昇でした。また、2009年の収益見込みに関しては、アナリストの予想を下回っています。
参考記事:Tiffany 4Q profit sinks, still beats view

(住宅関連)ファイナンス・セクター同様非常に大きく上昇しています。上がっているところは20%を超えており、上昇幅が低いところで10%以上の増加です。

(テクノロジー)  主要なところは、順調に上昇しています。

<まとめ・コメント>

週を通してみた場合、2週連続で大きく上昇していた米株式市場、待望の銀行救済策の発表が週明けにあるとの見込みが週末から盛んに報道されていました。週明け早々、本日の朝9時半にGeithner氏が期待通り銀行救済策を発表し、内容もほぼ予想通り、また、プライベート・セクターも投資に参加する予定との発表で、市場としては聞きたかったニュースが期待通り発表されたと非常に好感された様です。

これに加えて、2月の中古住宅販売件数が前月に比べて大きく上昇とのニュースは、市場心理を大きく後押しする様になった様です。ここ最近のオバマ政権の声明でも、先行きに対してポジティブな印象を与える様なトーンが強めていたところで、具体的な施策の発表、そして、景気が持ち直しつつある様な市場データによって、投資家としても一気に買い進められた様です。

一つ前のエントリーにも取り上げていましたが、先週からの今週の末にかけては、Geithner氏への批判が高まってきていているとの報道を多く目にしていたのですが、今日のニュースでとりあえず、Geithner氏への批判・不満は一掃されてしまった観があります。面白いくらいに、市場心理や報道が大きく変化している様に思えます。

また、Suncorのペトロ・カナダ買収の発表は、業界再編の動きが活発になり、大型の買収や合併の案件が今後も起きてくるだろうと予測され、それも株式市場に対しては、非常に好材料となっている様に思います。

一方で、今日の市場を引き上げる大きな要因と見られている、中古住宅の販売結果ですが、全面的に良い内容ではありません。販売数の内の半分弱はフォークロジャーによるものです。また、住宅販売価格は下がっています。

ちょっと注目すべきは、市場がこれだけ大幅に上昇したにもかかわらず、金の価格の下落はそれ程大きくなかったことです。これは、一部投資家はヘッジのために金を買う動きがあったためなのでは、と思います。おもしろいのは、つい2週間前頃までは、CNBC等で今が買いだと思うと言う業界関係者でも、ファイナンス・セクターは除いて等と言う論量が支配的だった事です。この様な見方は、今日の時点で完全に反転し、今は逆にファイナンスが買いになってきている様に思えます。

市場の見方としては、このまま上昇のトレンドでいくとの見方が支配的になってきている様です。ただし、市場上昇の勢いが中期的にも続くかどうかは、4月中旬から本格化する主要企業の第1四半期の決算動向と今後の見通しについてだと思います。これらの結果によって、どちらの方向にも大きく動く可能性があると思います。楽観的な見方が再び強くなってきている気がするので、これ以上短期的に上昇した場合は、第1四半期の企業決算でさらに予想外に良い結果が多くないと、反動のリスク、ダウンサイドのリスクが高まってきている様に思います。

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