2009年4月7日火曜日
4月6日の米国市場
<主要インデックスの終値>
DOW: 7,975.85 -41.74 (-0.52%)
Nasdaq: 1,606.71 -15.16 (-0.93%)
S&P500: 835.48 -7.02 (-0.83%)
4週連続の大幅な上昇から明けた本日は、下落で始まり昼頃にかけてはそれなりに大きく下落していましたが、その後戻し、先週末に比べ若干の下落で終了しています。取引数量は全般的には多くありません。
<本日の主なニュース>
著名なアナリストのMike Mayo氏が、銀行はローンの損失が2010年の末までに増える恐れがあると警告し、多くの銀行に対して、”underperform”または”sell”にレーティングを引下げました。この報道により、ファイナンスセクターはそれなりに下落しました。
Wall Street rally stumbles as bank fears reemerge
<主なセクター・株の動き>
(ファイナンス)主要なところは全て下落しています。WFC 6.67%, FITB 6.4%, C 4.56%, USB 4.57%, JPM 3.69%, MS 3.12%, GS 2.30%下落しました。
(小売り)下落しているところが多いですが、下落の幅には差があります。下落で目立ったのは、Target 3.3%, BestBuy 3.08%下落です。
(住宅関連)下落していますが、それ程大きな下落ではありません。
(テクノロジー) 下落しているところが多いですが、上昇しているところもそれなりにあります。下落で目立つのは、やはりSunの22.73%の下落。RIMM 7.79%の上昇で目立っていました。RIMMの影響か他の端末メーカーでも上昇しているところが多くありました。Appleも2.12%上昇しています。
<まとめ・コメント>
本日は、SunのIBM買収提案の拒否のニュースやMike Mayo氏の銀行損失に対する見方の報道等から、それなりに下落しましたが、最終的にはかなり持ち直したと思います。今週は、金曜日は市場が休みである事、ウォールストリート関係者が春休みを取っている人も多いので、取引数量も多くないだろうと見込まれています。今週は、来週から本格化する企業の四半期決算の発表待ちで、基本的に様子見となりそうです。
日中に、少しCNBCを見る機会があったのですが、市場参加者のコメントでファイナンシャルは買うのを見送りたいとの声を何回か聞きました。Mike Mayo氏の発言の影響も少なからずあると思いますが、ファイナンス・セクターの問題はまだまだ長引きそうだとの見方が強まってきている様に思います。
その様な傾向がある割には、市場はかなり安定してきている様に思います。但し、上に書いた様に本日を含めて今週はそれ程活発に取引が行われないと見られているため、ある意味ではそれ程上下に大きく動かなくても自然とも言えます。仮に今週、多少なりとも動いたとしても、中期的なトレンドに関わるのは、来週以降の決算動向が鍵を握ると思います。
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