オバマ政権の設定したクライスラー救済期限まで後三日となりました。
本日のNew York Timesの記事によると、米財務省はクライスラーの最大の債権者と暫定的な合意案を詰めている状況にあるとしています。もしも、債権者との合意が得られれば、バンクラプシー(破産)申請を回避できるかもしれないとのことです。
Reutersもほぼ同様の内容の記事を掲載しています。こちらもお勧めです。
Chrysler lenders and Treasury set deal framework: sources
以下、New York Timesの記事の内容を要約したものです。
Tentative Deal Set on Chrysler Debt to Avert Bankruptcy (New York Times)
クライスラーは、Citigroup, JPMorgan Chase, ヘッジファンドによる約69億ドルの担保付きの借入金があります。今回の提案は、その全ての借金を、20億ドルの現金と交換し、債務を解消する案とのと事です。
米財務省は、クライスラーの担保付き債券の約70%を保有する最大の債権者(企業)に対して最新の提案を行いました。提案受け入れには、ほとんど全ての債権者の承認が必要です。ヘッジファンド等、一部の債権者にとって受け入れる事は難しい可能性があり、提案受け入れを拒否する場合もあり得るとしています。
また、関係者によると、この提案が債権者から受け入れられたとしても、クライスラーはバンクラプシー申請の可能性が依然としてあるとしています。
この案が合意となった場合、債権者は借入額面1ドルについて28セントを受けとることになります。これは、この債券が市場で取引されている現在の価格にプレミアムがつくことになります。(要は、現在の市場価格に比べてプレミアムが上乗せされている。(価格が高い))財務省は、従来額面1ドルにつき22から25セントを見込んでいました。
以上、簡単ではありますが、クライスラー関係のアップデートです。
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2009年4月29日水曜日
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