昨日エントリーしたMeredith WhitneyのCNBCのインタビューで、私が興味を持った彼女の発言を抜き出して、後程、エントリーする予定です。その前にMeredith Whitneyがどういう人なのかについて簡単に紹介します。
Whitney女史は、元Oppenheimerのmanaging directorで、2007年の10月にCitigroupについてサブプライム関連で大幅な損失を余儀なくされ、配当を削減しなければならなくなる、とのレポートを発行しました。このレポートは、当時、市場で大きな注目を集め、Citiの株は大幅に下落しました。
本レポート発行のニュースを取り上げた記事の例として、Business Weekの記事をご参考までに添付します。
The Analyst Who Rocked Citi
(添付の写真もBusiness Weekの記事からの引用です。)
尚、レポートの影響でCitiの株価が大きく下落し、彼女に対して脅迫の様な圧力もかなりあった様です。ちなみに、彼女の夫は、元WWEのプロレスラーJohn Layfieldで、強力なボディガードがいるから、この様なレポートを書いても大丈夫(?)との見方も当時ちらほら見かけました。Citiのレポート発行後、彼女は、続けてファイナンシャル・クライシスに対する懸念を示しました。
ご存知の通り、Citiは多額の損失を計上、昨年はファイナンシャル・クライシスが大きな問題となりました。Citiのレポート発行前は、それ程有名ではなかったのですが、発表後、一躍脚光を浴び、その後の市場の状況は彼女の予想通りとなったため、昨年以降、彼女の発言や動向は注目を集めています。昨年、Whitney女史は、Fortuneの50 Most Powerful Women in Businessに入ったり、CNBCのPower Player of the Yearを受賞しています。
ブログ’naked capitalism’でも、Whitney女史を、ファイナンシャル・クライシスの危惧を一番最初に示したバンキングアナリストと称し、彼女のレポートを称賛しています。当該エントリーのタイトルは、”Meredith Whitney Sounds Like Nouriel Roubini”で、かのRoubini氏と並べて称しているところに、彼女に対する敬意を感じます。
Meredith Whitney Sounds Like Nouriel Roubini (naked capitalism)
Meredith Whitneyは、今年の2月から自分の会社、Meredith Whitney Advisory Group LLCを始め、その会社のCEOです。
実は、私は普段はテレビをほとんど見ません。ただし、オンラインのビデオは興味のある分野について、見る様にしています。私は上に書いたOppenheimerの女性アナリストのCitiのレポートのことは覚えていたのですが、彼女の名前と顔は記憶していませんでした。数週間前に、そうそうたるメンバーが参加するラウンドテーブルのビデオを見ました。この中にMeredith Whitneyも参加していて、彼女を見て、「このおねえさん、このメンバーに加わって、大丈夫なのかな?じゃまな発言とかしないと良いんだけど。。。」と、とんでもない偏見に近い印象を持っていました。しかし、彼女が話をし出したとたん、その様な偏見は一気になくなって、逆に「なんなんだ。このねーちゃんは!!」と強烈な印象を受けました。はずかしながら、人を外見で判断する事の浅はかさを思い知らされました。
発言だけでなく、彼女のレポートは非常に高い評価を得ている様です。私は残念ながらまだ読んだ事がないのですが、何とか入手したいと考えています。
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