2009年4月28日火曜日

GM再建計画アップデート

GMが再建計画(原文では、Viability Plan)のアップデート発表する記者会見をCEOのHenderson氏が行いました。

今回のアップデートの主な内容としては、ポンティアック・ブランドを遅くとも2010年中に廃止(終了)することを発表、また、債権者に対して、額面1000ドルの債券・手形に対して225の普通株式と交換する提案を発表しました。ニュースリリースによると、今回の提案の目的は以下の通りです。

- 現在一般市場にある債券の残高は270億ドルあり、これを普通株式と交換する
- 株式交換が首尾よく行われた場合、債権者、米財務省、そしてVEBAからの負債総額が最低で440億削減できることとなる
- 債権者は、今回の株式交換提案が無事完了した場合、GMの10%を保有する事となる。
- 当該交換は、VEBAの条件変更と財務省からの負債の交換条件に依存するが最低で200億ドルの負債削減となる。
- 交換提案が実行されない場合は、バンクラプシー救済を選択する見込み

尚、最後の項目については、プレスリリースの中で、以下の様な記述があります。

In the event that GM does not receive prior to June 1, 2009 enough tenders of notes to
consummate the exchange offers, GM currently expects to seek relief under the U.S. Bankruptcy
Code. GM is considering its alternatives in seeking bankruptcy relief in consultation with the U.S.
Treasury, GM’s largest lender. If GM seeks bankruptcy relief, noteholders may receive
consideration that is less than what is being offered in the exchange offers and it is possible that
such holders may receive no consideration at all for their notes.

(要約)6月1日までに十分な債券の交換提案が応じられない場合は、US バンクラプシー・コードによる救済を求める事となる見込みである。米財務省と相談しながら、バンクラプシー救済を求める中での代案を検討する事になる。もし、GMがバンクラプシー・リリーフ(要はChapter 11申請後のフォローアップ・アクション)を選択した場合、債権者は今回提案の株式交換の条件よりも悪い(低い)条件を受けとることとなるかもしれない。さらに、その様な債権者は、保有する債券に対して全く考慮されない条件を受けとる可能性もある。

(かなり強い表現だと思います。)

GMは米国内の年間の乗用車販売台数が1000万台で損益分岐点(break-even)となることを元に、今回の計画を作成しているとのことです。

GMプレスリリース


以下に、今回プレスブリーフィングでのHenderson氏のプレゼンテーションとその後の質疑応答のビデオのリンクを添付します。全部で約1時間弱です。冒頭のヘンダーソン氏のプレゼンテーションは約10分程度なので時間がないかたは、最初の部分だけご覧になられることをお勧めします。質疑応答はかなり時間を割いていますが、いろいろ興味深いやり取りがあります。私の感想としては、ヘンダーソン氏は質問の受け答えが良くできているな、一部記者の質問は不安まじりの少し感情的なものもあったりして、今回のプレスブリーフィングの場の雰囲気が良く分かると思いました。ご興味のあるかたは、是非ご覧になってみて下さい。



(お知らせ)週末から、体調を大きく崩してしまいました。パソコンに向かう時間もほとんど取れない状態です。また、今週からもう一つのブログ(ウォーレン・バフェット ウォッチ)の更新に力を入れる事を考えているため、本ブログの更新は不定期となります。特に、当分の間、本日の米国市場のエントリーは簡略、あるいは、割愛させていただくかもしれません。いつもご覧になって下さっている読者の皆様、申し訳ありません。

誠に勝手ながら諸事情、ご了解下さいます様、よろしくお願いいたします。


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